… … …(記事全文3,132文字)5月12日、トランプは米国内の薬の価格を他国と同水準に引き下げるよう製薬企業に指示する大統領令に署名した。DS(ディープステート)側の製薬企業はこれに反発していることから、我々一般市民にとっては良いことなのだろう。だがそれは単一政策としての評価に過ぎない。トランプの医療政策全般を眺めると、決して手放しでは喜べない。筆者の昨年の総括同様、トランプは医療ファシズムのブレーキとアクセルを同時に踏んでいるように見える。
●薬価引き下げは誰のため?
<2025年5月13日 NHK>
<2025年5月8日 ブルームバーグ>
この大統領令は製薬企業やDSの壊滅に繋がる画期的なものだと、ネットでは好意的に受け止められている。
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だがトランプは、米国の製造業回帰政策の一環として製薬企業の国内工場の承認審査を合理化し、期間を短縮する大統領令にも署名している。トランプは製薬企業を潰そうとしているわけではない。
<2025年5月6日 ロイター>
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トランプの医療政策に疑問を持つ情報発信者は、医療政策に関する一連の大統領令は、第一期トランプ政権時の新型コロナワクチン開発加速政策「ワープ・スピード」作戦の二番煎じではないかと疑っている。
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トランプの医療政策には一貫性がない。特にワクチン政策は酷い。支離滅裂と言っても過言ではない。
●支離滅裂なワクチン政策
以前お伝えしたように、トランプはワープ・スピード作戦以降、mRNAワクチン開発推進派だ。
<2025年1月22日 ShortShort News>
https://x.com/ShortShort_News/status/1881933863410413667
<2025年5月12日 Sense Receptor>
https://x.com/SenseReceptor/status/1921735420309541209
一方でトランプは、ワクチン懐疑派で知られるロバート・ケネディ・ジュニア(RKJ)を厚生長官に指名した。この時点でトランプ政権のワクチン政策方針について頭が混乱するが、RKJの言動はさらに混乱に拍車をかける。
彼はコロナワクチンを批判したかと思えば、トランプの「ワープ・スピード」作戦を絶賛し、mRNAがんワクチンについても批判しない。明らかに“ダブルスタンダード”だ。





