… … …(記事全文3,359文字)フランシスコ教皇を語るうえで外せないのは、中国共産党との親密な関係だ。2018年、教皇は中国におけるカトリック司教の任命権を中国共産党に手渡した。キリスト教信者の迫害を隠然と行っているにもかかわらず、だ。バチカンは、中共に迫害されるカトリック信者を見捨て、莫大な中国マネーを選んだのだ。
●フランシスコ教皇はカトリックに引導を渡す役だった
<2018年2月9日 日本経済新聞>
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共産主義国が宗教信者を弾圧するのは自明だ。神の否定は共産主義の重要なイデオロギーだからだ。中国共産党は長年イスラム教徒のウイグル族を弾圧し再教育キャンプに強制収容して思想を“再”教育したり、法輪功信者を生きたまま臓器摘出して世界中に高値で売る臓器ビジネスを隠然と行っている。無論、キリスト教信者も弾圧の対象だ。
<2021年6月9日 フォーブス>
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<2019年6月18日 AFP>
フランシスコ教皇以前、中国はローマ教皇による司教の任命権を認めず、中国共産党が統括する「中国天主教愛国会」が独自に司教を選んできた。このため中国のカトリック信者は、中国政府公認の「愛国会系」と、共産党に拒否感を示しバチカンに忠誠を誓う非合法の「地下教会系」に分かれた。そして中共は地下教会系信者を弾圧してきた。
フランシスコ教皇はそうした現実を知りながら、中共と暫定合意を結び、中国が選んだ司教をバチカンも追認する形を選んだ。このことは「バチカンは我々を見捨てた」と地下教会系信者を失望させた。
<2018年11月2日 クーリエ・ジャパン 祈りを捧げる中国の地下信者>
この暫定合意は2018年以来2年ごとに延長され、昨年さらに4年間延長された。暫定合意の内容は非公開だ。
<2024年10月23日 産経新聞>
中国から米国に亡命した反中共の実業家郭文貴氏によると、バチカンは中国から毎年20億ドルを受け取っているという。それが暫定合意に含まれているかは不明だが、バチカンは20億ドルと引き換えに、中国の司教任命は勿論、信者弾圧や臓器ビジネスを黙認している可能性がある。
<2020年6月23日 ブライトバート>
フランシスコ教皇と中共の親和性が高いのは、彼がイエズス会出身であることも関係しているだろう。前回お伝えしたカナダ先住民児童の寄宿舎学校大規模虐待(殺害)は、イエズス会による同化政策がもたらしたものだ。イエズス会の同化政策は、中共がウイグル族に強いている思想再教育と同じだ。
<2021年10月4日 朝日新聞>
都市伝説の域を出ないが、以前からイエズス会=悪魔崇拝説が存在する。
例えば、日本にキリスト教を伝えたイエズス会宣教師フランシスコ・ザビエルの肖像画は十字架が突き刺さった心臓を持っているが、キリスト教絵画における心臓は、イエス・キリストの心臓「聖心」を象徴していると言われている。





