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増田悦佐の世界情勢を読む

増田悦佐(エコノミスト・文明評論家)

増田悦佐

マグニフィセント7は化けもの屋敷 前篇

  1. ● 来るところまで来た時価総額集中バブル

 

2024年末の米株市場は、とにかく時価総額の大きな銘柄に買いが集中し中小型株は見向きもされないという、過去3~4年に顕在化した傾向がいっそう極端になっています。

正確には今日、2024年12月31日の市場が閉まるまではわかりませんが、世界中で時価総額の大きい順に12銘柄を選ぶと、そのうち10銘柄はアメリカ市場に上場している銘柄で、しかも時価総額トップ7銘柄は次の表が示すとおりマグニフィセント7が独占という状態になりそうです。

 

 

改めて申し上げる必要もないかもしれませんが、マグニフィセント7とは、今年12月末の時価総額順位で言えば、アップル、エヌヴィディア、マイクロソフト、アルファベット(事業会社としてはグーグル)、アマゾン、メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)、そしてテスラの7社を指します。

2022年10月を直近の大底として、その後急回復し、史上最高値をたびたび更新している米株市場にとって、時価総額トップ10銘柄の重要性は突出していました。

 

 

ご覧のとおり、大底から今年の12月30日までのあいだにS&P500が増やした総合収益の59%は、全500銘柄注たった2%の時価総額トップ10銘柄の株価上昇によってもたらされたのです。

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