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現物株のみ ~ 元手50万円で毎月たったの2万円の投資で2000万円稼ぐ私の投資方法

よっちゃん(個人投資家)

よっちゃん

【投資を避けるべき企業とは?】
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////////////////////////////////////////////////////////////// 現物株のみ ~ 元手50万円で毎月たったの 2万円の投資で2000万円稼ぐ私の投資方法 https://foomii.com/00199 2020/7/19号 ////////////////////////////////////////////////////////////// 【投資を避けるべき企業とは?】 目次 1.投資を避けるべき企業とは? 1.1 継続企業の前提に関する注記 1.2.営業キャッシュフロー 1.3 流動比率 1.4 まとめ 2.アクルアールを見て黒字倒産や粉飾決算のリスクを回避しましょう 3.今週の見通し 1.投資を避けるべき企業とは? 読者様より、前回のメルマガ「景気循環株で 勝負する方法」書かれていたENEOSや三菱 UFJ、双日など自己資本比率が低い企業 は、投資先としてどう考えたら良いもの か?」というご質問がありました。 私は、営業キャッシュフローがプラスを維持 していることを重視しているので、有利子負 債が大きく、自己資本比率が低いくても、キ ャッシュが潤沢にあれば、まずは耐えられる と考えておりますので、問題ない旨、お答え しました。 ちなみに、2020年3月期決算資料から、 各社の営業キャッシュフローは以下のように なっています。 三菱UFJ 営業キャッシュフロー 8060億円 ENEOS 営業キャッシュフロー 5107億円 双日 営業キャッシュフロー 405億円 このご質問をヒントに、投資を避けるべき企 業の見分け方として、私が重視してい項目を 紹介したいと思います。 1.1 継続企業の前提に関する注記 危ない会社の見分け方としては、後述する 「営業キャッシュフロー」や「流動比率」を 見ることも必要なのですが、絶対確認すべき 事項は、直近の有価証券報告書の財務諸表を 確認して「継続企業の前提に関する注記」が ないか確認することです。 「継続企業の前提に関する注記」があるとい うことは、監査法人が「この先1年間、事業 活動を継続できるか疑いがある企業だ」と注 意喚起しているということを示しています。 実際、この「継続企業の前提に関する注記」 が付くと、何かあれば突然死する可能性が高 い、と言われています。 もう一つ、危ない会社を見分ける基本中の基 本として、有価証券報告書の財務諸表を確認 して「継続企業の前提に関する重要事象等」 がついていないかを確認することです。 これは先程の「継続企業の前提に関する注 記」ほどではないが、事業継続への不安があ る会社であることを示しています。 まず、危ない企業を見分ける基本中の基本と して有価証券報告書の財務諸表を確認して、 「継続企業の前提に関する注記」や「継続企 業の前提に関する重要事象等」が記載されて いないか確認しましょう。 なお、SBI証券のサイトでは「継続企業の 前提に関する注記が付いている銘柄一覧」が 毎日更新されています。 https://search.sbisec.co.jp/v2/popwin/attention/stock/margin_M02.html 1.2 営業キャッシュフロー 粉飾決算で利益がかさ上げされていることが 報道されていますよね。 粉飾を素人が見破るのは無理ですので、まず は企業が存続するために必要なキャッシュが 潤沢にあることを確認するべきです。 特に、キャッシュは誤魔化しが効かないの で、絶対に確認すべきです。 特に、注目すべき指標は営業キャッシュフ ローです。 営業キャッシュフローは、商品販売や仕入れ、 経費、人件費など、営業活動において発生す るキャッシュの動きをあらわすキャッシュフ ローです。 つまり、企業が営業活動でどれだけ稼いだか が端的にわかる数値と言えます。 営業利益などの利益はかさ上げが可能なので す。例えば、ライザップは、買収した企業の 企業価値を、本来の価値以上のものがあると して買収した時の買収額と買収企業の価値の 差額を「負ののれん」として計上して営業利 益をかさ上げしていました。これでは、実際 にキャッシュが入っていませんので、いくら 利益が出ていてもキャッシュ不足に陥る危険 があります。 そして、キャッシュ不足で怖いのが「黒字倒 産」です。 黒字なのに倒産する原因の一つとしては、売 上が計上された時期と、実際に現金として入 ってくるときのタイムラグが長いことがあげ られます。 現金が入ってくるのを待っている間に手持ち のキャッシュが枯渇して倒産という憂き目に 遭うということがあります。 これは、売上債権の回収タイミングが長い企 業ほど危ない傾向にあります。 普通の企業は、掛け売りをしていますから、 売上が計上されたタイミングと実際に現金が 入金されるタイミングにタイムラグが発生す るのは当たり前なのですけどね。 とにかく、営業キャッシュフローがマイナス の企業は避けるべきです。 1.3 流動比率 流動比率とは1年以内に現金化できる資産 が1年以内に返済すべき負債をどれだけ上回 っているかを表す指標です。 流動比率 = 流動資産/流動負債 × 100 この流動比率が200%以上なら、安全と言わ れています。 1.4 まとめ とにかく、危ない会社は、売上高が著しく減 少していたり、何期も営業赤字や営業キャシ ュフローのマイナスが続いたり、債務超過が 解消するのが難しい状況であったりしていま す。 企業は、キャシュが無くなり支払いが滞れ ば、倒産という憂き目に遭います。 まずは、上記の項目の1項と2項がクリアで きた企業であれば、即死は避けられますの で、これらの事項の確認は必須であると考え ていただければと思います。 そして、さらに安全性を求めるのであれば、 3項の流動比率も確認することをお勧めしま す。ちなみに、私が企業の安全性を確認する 場合は、1項と2項だけです。 また、他にも自己資本比率が10%以下の企 業は避けるというものもあります。 ただ、自己資本比率が低い企業がダメかとい うと、一概にそうとは言えないと思います。 なぜ、自己資本比率が低いかというと、他人 資本、例えば借入金を大きくして、企業の運 転資金を大きくして経営している、いわゆる 財務レバレッジをかけて企業の成長を図って いる企業もあるからです。また、不動産業の ように、予め大きな借入金が必要な業種もあ ります。 上記が避けるべき危ない企業の見分け方で す。 しかし、これらを避けて安全性の高い企業の 株を買えば、簡単に短期間で儲けることが出 来るか、と言うと、必ずしも、そうではあり ません。 株価は、相場を動かす材料や個別企業の業績 に影響されます。また、物色循環というもの に影響されます。 これらの項目を確認するのは、長く株式を持 ち続けても倒産の憂き目に遭うリスクを心配 しないで済む、ということだけです。 2.アクルアールを見て黒字倒産や粉飾決算のリスクを回避しましょう 先日ツィーターを見ていところ、2008年 に黒字倒産したアーバンコーポレーションの ことがツイートされていました。 実は、私はアーバンコーポレーションの株を 持っていたのです。 2007年12月の始め頃に利確したのです が、もし、利益が出ないで、含み損のまま、 ずーっと持っていたらと思うと、本当に一瞬 ヒヤリとしました。 私の場合、損切りはしないので、利確できな かったらヤバかったです。 アーバンコーポレーションの株を300株、 約50万円近く買っていたので、その年に、 やっと稼げるようになって利益が出たのに、 稼いだ全ての利益を失うところでした。 さて、先ほどのツイート主さんのツイートの 中に「アクルアール」という書き慣れない言 葉があったので、アーバンコーポレーション の黒字倒産との関係を調べてみました。 アクルアールとは「企業の利益とキャシュフ ローの差」を言うそうです。 では、何故、これが注目すべき事項かという と、企業が利益を上げた時期と、実際にキャ ッシュになって入ってくる時期とは違うとい うことを考慮すると、実は、アクルアールが プラスの企業はキャシュが入ってくるのが遅 い、逆にアクルアールがマイナスの企業はキ ャシュが順調に入ってきて余裕がある、とい うことを意味するのです。 純利益に比べて営業キャシュフローが小さい ということは、売上げが上がっているのに現 金化が遅くれていることを意味しているので す。 また、アクルアールは利益の質も見ることが でき、アクルアールがプラスの企業は利益の 質が悪い、アクルアールがマイナスの企業は 利益の質が良いと言われています。 企業にとってはキャッシュの枯渇は倒産を意 味しますから、このアクルアールがプラスだ とヤバイかも?ということです。 基本的には、B to Bでは、現金払いではなく 「掛取り」が前提になってますよね。売上げ があっても実際に現金として入金されるまで に、タイムラグが発生するのが普通です。 できれば、企業は、このタイムラグを小さく したいのですが、なかなか、これが難しい。 相手もできるだけ支払いを延ばしたいのです からね。 では、黒字倒産したアーバンコーポレーショ ンの場合は、どうかというと、純利益が 614億5000万円のところ、営業キャシュ フローがマイナス1000億1900万円なの です。アクルアールを計算すると アクルアール = 純利益 - 営業キャシュフロー = 614億5000万円 - ( -1000億1900万円) =1614億6900万円 アーバンコーポレーションのアクルアール は、無茶苦茶プラスですよね! つまり、アクルアールがプラスの企業は黒字 倒産の危険が高いということを示しているの です。 さらに、アクルアールがプラスの企業は粉飾 決算をしている可能性もあるにです。 売上げノルマを達成するために循環取引とい う架空の売買をする方法や、後で買い戻すこ とを約束して、取引先の企業に販売すること で売上げだけ上がっているようにみせかけ る、とかあるのです。 しかし、これは実体が伴っていないためキャ ッシュの存在が無いので、当然、バレる憂き 目に遭うということです。上記の場合です と、営業キャシュフローが小さいのに利益が 上がっているので、バレバレですけどね。 よって、当然、アクルアールはプラスになる のです。 しかし、東芝の不適切会計ではアクルアール だけでは見破れなかったようです。東芝のア クルアールを計算するとプラスどころかマイ ナスなのですよ。全然わからないように上手 くやっているのです。 東芝は、不適切会計で問題になっていたので すが、この不適切会計で使っていた手法とい うのが、取引先企業に請求書の発行を翌四半 期に遅らせてもらう方法ですよ。これをすれ ば、売上げは上がりますけど、支払いは送ら せられますからね。 さらに、わざと在庫評価損を計上しない。そ して、パソコン部品をグループ会社に高値で 売りつけて利益をかさ上げるですよ。 これを、歴代の経営陣が引き継いでいたのだ から、シャレにならない。 しかし、監査法人が見てもわからないもの を、我々のような素人がみてもわからないの は当然です。だから、アクルアールで判断す ることが必ずしも有効ではないとも言えま す。 とはいえ、黒字倒産のリスクがある企業や決 算を粉飾している企業は避けたいですよね。 まずは、上記のアクルアールを確認して、バ レバレのような企業は避けるということで す。 そうすれば、少なくともババを掴む確率は下 がりますからね。 しかし、粉飾決算は、東芝の例にもあるよう に、決算書だけで怪しいと判断するのは難し そうです。何しろ、監査法人が見破れないの ですからね。 全ての監査法人がザルということはないと思 うのですが、この監査を請け負ったのが新日 本監査法人なのです。新日本監査法人は大手 の有名監査法人です。 しかし、新日本監査法人と言えど、東芝とい うブランドに負けてしまったのかも知れませ んね。東芝クラスの監査を請け負っているこ とは、監査法人としての格が上がりますか ら。 それに、東芝に「あーだ、こーだ」と言った 途端に出入り禁止になるかも知れませんから ね。 しかし、東芝の場合は、不可解な点を監査法 人に納得させるだけの準備をしていたと思う のです。それだけの力量がある人が東芝には いるということです。一流企業には、会計の 知識が凄い人がいるのですよ。公認会計士や 税理士の資格試験に受かった人もいると思い ますよ。 企業の法務部だって、企業内弁護士という弁 護士資格を持っている人がいますからね。 専門家と渡り合えるだけの人がいるのですよ ね。 色々書きましたが、アクルアールも見ておく と、黒字倒産のリスクがある企業や決算を粉 飾している企業は避けられる確率が高くなる と思います。 追記 2020年3月期決算からアクルアールを計 算してみました。いずれもマイナスでした。 三菱UFJ 純利益        5281億円 営業キャッシュフロー 8060億円 アクルアール    -2779億円 ENEOS 純利益       -3124億円 営業キャッシュフロー 5107億円 アクルアール    -8231億円 双日 純利益        233億円 営業キャッシュフロー 405億円 アクルアール    -172億円 3.今週の見通し 前週の日経平均株価は、7/13に494円高い 2万2784円で始まりましたが、7/17 は2万2696円と週間ベースで小幅に下落 して終わりました。 見通しは、先週同様、外国人投資家は、持ち 高整理が終わってから休みを取るので7月か ら8月にかけては、閑散相場になり軟調な展 開になると思います。 また、7/20より3月期決算企業の第一四半期 決算発表が始まりますが日本電産やディスコ がどのような見通しを示すかが注目されま す。 おそらく、第一四半期決算は前年同期比で減 収・減益となると思われますが、特に、日本 電産がどのような見通しを示すかが注目され ると思います。 日本電産の永守会長の発言に注目です。 永守会長の発言がネガティブなものですと、 市場に与える影響は大きいと思われます。 まずは、7/21の日本電産の決算発表を注目す べきと思います。 今後、決算発表が続きますので、決算結果に よって波乱が起こるリスクを考えて、含み益 が出ている場合は、決算発表前に、一旦手仕 舞って利確すべきと思います。 また、今週は、7/23から4連休がありま す。 4連休に海外発の波乱要因が発生する可能性 を考えて大きな下落に要注意というところか と思います。 筆者 よっちゃん(個人投資家) 筆者のブログ https://ameblo.jp/tatisan825/ ////////////////////////////////////////////////////////////// 本ウェブマガジンに対するご意見、ご感想は 、このメールアドレス宛に返信をお願いいた します。 8872gsmi@jcom.zaq.ne.jp ////////////////////////////////////////////////////////////// 著者への取材依頼・お問い合わせは、下記ア ドレスのお問合せフォームにてお願いします。 https://foomii.com/cmm/mm/offers/ ////////////////////////////////////////////////////////////// ■ ウェブマガジンの購読や課金に関するお 問い合わせはこちら   info@foomii.com ■ 配信停止はこちらから:   https://foomii.com/mypage/ //////////////////////////////////////////////////////////////

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