… … …(記事全文6,222文字)『FOMC・日銀会合通過で大幅調整?たんに正常化しただけ!利上げ11月必至!長期金利じり高!株価と金価格上昇の真因は米債券大増発にあり!やっぱり幻のAIバブル!「9月戻って来いアノマリー」的中?「9月配信16銘柄パフォーマンス一覧」「どんぞこ銘柄R・H・T・T・K」チャート解析オンパレード!』
時代は大きく転換しようとしています。いや、すでに転換してしまったのかもしれません。
■日米株価パフォーマンス
■今回の市場OUTLOOK
とにかくインフレ鎮火。スティッキーなインフレをなんとしても退治したい。そのためには株式市場の混乱などなんてことない・・・というFedの真剣度合いというか無茶ぶりが透けて見えます。
とくに今回だけは時間が決められていますから、ジェローム・パウエル議長もしんどいと思います(ここがかつてのインフレファイター=ポール・ボルカー議長とちがうところ)。
どうして? 大統領選挙直前だからです。
しかもどう考えたって敗北必至バイデンが降りずにやる気満々。トランプどころではない無茶ぶりだと思いますよ。
「FOMC(9/19-20)」「日銀金融政策決定会合(9/21-22)」が通過。「音無しの構えか乱高下か・・・どちらにしても君子危うきに近寄らずで高みの見物がベターでは?」
前回書いた通りの展開。当然でしょ。
FOMCは26年FFレート(予想中央値)は2.9%(市場予想よりはるかに低い!)。24年の予想は驚くほどのタカ派スタンス。FFレート5.1%に対してインフレ2.6%(いずれも予想)・・・ということは実質金利は2.5%。高過ぎませんか?
大統領から転げ落ちると、バカ息子ともどもムショ送り必至のバイデンはなんとしても大統領職にしがみつきたい。どうしても選挙前にはインフレ退治にめどをつけておきたいのです。
FOMC直後の実質金利をチェックすると、10年超はすべて低下(10年2.11%、20年2.13%、30年2.20%-FOMC翌日9/21)。10年以下は大幅上昇(5年2.32%、7年2.19%)。インフレ退治ミエミエです。おかげで正常化しつつあった逆イールドも元の木阿弥。
相変わらず「金利」に振り回される相場ですが、すべての金融商品は金利に左右されるものです。
原油価格はバレル90ドル突破。原油価格=インフレですからまだまだ「インフレ退治」は厄介。今回は利上げスルーしても11月にはありそうです。ターミナルレートは現行5.25-5.50%から少なくとも5.50-5.75%以上になります。そして肝心の利下げについてはスピードもボリュームも鈍化となります。
9月FOMC期待外れでリスクオフというわけです。
何度もお話してますけど、FF金利がどうなろうと債券大幅増発で長期金利はじり高必至です。利上げ停止そして利下げを急げば、ポール・ボルカー以前にインフレになぎ倒された歴代Fed議長たちの二の舞になります。
手にとるようにすぐわかる! どん底マスター中島孝志の「V字反発する“どん底銘柄 特急便”」
中島孝志(作家・コンサルタント etc)