━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 山田順のメールマガジン「週刊:未来地図」 No.502 2020/07/07 飛べない「三菱ジェット」は日本凋落の象徴か ウェブで読む:https://foomii.com/00065/2020070709000068290 EPUBダウンロード:https://foomii.com/00065-68650.epub ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ コロナ禍であらゆることが行き詰っています。その一つに、三菱重工が10年以上にわたって開発を続けてきた「三菱リージョナルジェット:MRJ」(現在は「Mitsubishi SpaceJet:三菱スペースジェット:SJ」に呼称変更)があります。 すでに何度か試験飛行が行われましたが、設計変更、納入延期、購入キャンセルなどが相次ぎ、そこにコロナ禍が追い討ちをかけています。このまま、スペースジェットは飛べないままで終わるのでしょうか? そうなれば、日本の凋落を象徴する出来事になります。 「メイドイン・ジャパン」のジェット機を飛ばすことは、戦後日本の大きな夢でした。それが、できなくなる可能性が高まっています。 [目次] ────────────────────────────────── ■4646億円の債務超過になった三菱航空機 ■コロナ禍で航空業界の苦境は数年は続く ■「形式証明」取得のために必要な人材 ■客席が90席クラスの開発に専心してきた ■なぜ最高開発責任者は退任させられたのか? ■ゼロ戦をつくった三菱がジェット機をつくる ■度重なる設計変更で納入が遅れに遅れる ■三菱には「設計思想」が欠如していた ■このまま終わらせてはいけない理由がある ■「自前主義」にこだわり続ける日本… … …(記事全文8,306文字)