… … …(記事全文5,689文字)★経済と金融政策の話 世界の金融は市場が決定します。たとえ中国でも、為替などはこれに逆らえません。現在、米国のNDF市場に国有銀行を使い為替介入を行い、国内においても人民銀行がドル売りを行うことで必死に通貨防衛していますが、国内の緩和政策をする限り、資本流出が続きます。資本規制をかけていますが、それにも限界があります。また、外貨調達に関して、香港で調達する限り、ドルペッグであるため、5.5%+リスクプレミアム(付加金利)の調達となります。現在、バブル崩壊などでリスクプレミアムは上昇しており、調達できない案件が増えるとともに資本の流出が継続している。
市場が価格を決める。これは日本も同じであり、世界各国が同様の構造にあります。為替、株式、国債を含む債券、資源、穀物などの食糧 すべてが市場が価格を決定する。そして、それはそれぞれリスクシーソーの上に立っているわけです。 私はこれを赤ちゃんの天井から吊るガラガラをイメージしています。片側が揺れると反対側にも影響が出る。たくさんの要因のバランスで市場が形成されている。強引にどこかの動きを止めれば、どこかに無理が生じ破綻が瓦解が大きる。
渡邉哲也の今世界で何が起きているのか
渡邉哲也(作家・経済評論家)