ウェブで読む(推奨):https://foomii.com/00049/2019101607090559412 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 渡邉哲也の今世界で何が起きているのか 2019/10/16 第1975回 ブレグジットと金融モデル ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★英国ブレグジット 10月31日のブレグジット期限に向けて、最終の交渉が行われています。英国側は北アイルランドについて、2025年までアイルランドとの特別な関係を継続するが、関税協定は離脱、EUとの関係は2025年に改めて住民投票を行う案などを提示しています。この場合、北アイルランドとアイルランドの間には物理的な国境は作られないが、越境での物品移動には関税がかかることになります。しかし、物理的な国境はないため、その把握は非常に難しいものになると言えます。 バックストップを暗黙で認めた上で、北アイルランドをアイルランドから切り離す安全策を設けた仕組みと言えるのでしょう。これに対して、EU側は妥協の意思を示しており、妥結する可能性も出ています。しかし、EU側が承認しても、今度は英国議会を通す必要があり、その先行きは不透明です。ジョンソンは、これが認められなければ合意なき離脱を行うとしており、議会としての判断も読めません。但し、EU議会が動き出したことは良い兆候と見る動きも強いです。… … …(記事全文3,838文字)
渡邉哲也の今世界で何が起きているのか
渡邉哲也(作家・経済評論家)