ウェブで読む(推奨):https://foomii.com/00049/2019101505541359367 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 渡邉哲也の今世界で何が起きているのか 2019/10/15 第1974回 米中貿易協議 第一弾合意? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★米中貿易協議 とりあえずの合意となった。しかし、合意文書には署名せず、先送りであり、その内容については非公表となっている。米国も景気に陰りが見え始めており、時間軸での調整ということなのだろう。中国としても農産品の購入などで一定の譲歩を引き出したということになる。しかし、この協議の行方はまだわからず、中国が希望するファーウェイなどへの圧力排除は難しいといえる。米国は安全保障にかかわる分野では合意しないとしており、この基本方針は議会が決めたものであるため、政権としても勝手な合意はできない状態にある。 中国の実体経済であるが、自動車販売台数などを見る限り、急激に悪化していると予測される。しかし、この実態は表に反映されないのが中国であり、国有企業改革も進まず、民間企業への共産党幹部の派遣やハンドリングを強めている状態であり、緩やかな民間企業の国有企業化が進んでいる。これは米国の求める姿とは正反対のものであり、これまで通り、約束は口だけのものになる可能性が高いという見方も強い。… … …(記事全文2,812文字)
渡邉哲也の今世界で何が起きているのか
渡邉哲也(作家・経済評論家)