ウェブで読む(推奨):https://foomii.com/00049/2019082807000057861 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 渡邉哲也の今世界で何が起きているのか 2019/08/28 第1941回 モノの壁 カネの壁 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★28日0時 韓国のホワイト国外しが確定しました。韓国はホワイト国から外れたもののグループBにとどまるため、その影響は限定的です。日本の輸出企業の場合、特別一般包括輸出許可を保有しているため、ほとんどの産品はこれまで通り自由に輸出できます。但し、中小零細企業等で一般輸出許可のみしか保有していない場合、個別許可が必要になります。問題は今回、個別許可となった3品目です。この3品目ですが、レジストとフッカポリイミド、フッ化水素で規制の前提となる国際枠組みが違います。レジストとフッ化ポリイミドはワッセナー・アレンジメント、フッ化水素は、生物化学兵器等の拡散防止枠組みであるオーストラリアグループが根拠となります。 フッ化水素は、サリンやVXガスなど致死性の高い化学兵器の原材料であり、特に厳しい輸出管理が求められます。このため、輸出に関しては過去三年間の利用実績と最終製品の生産実績、生産に関するプロセスなど具体的な情報が必要になります。これは必要量を把握するためであり、横流しなどを防止するための必要な手段です。しかし、これに韓国の半導体企業などが反発している(韓国紙報道)とされており、現在のところ輸出許可が降りていません、レジストがあっても、高純度のフッ化水素などが不足すれば半導体生産に影響が出ることは必須で、韓国はこれに反発しています。… … …(記事全文3,853文字)
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