… … …(記事全文2,764文字)<持続不可能な供給余剰が発生する見通し>
NYMEX原油先物相場は、1バレル=60ドル台前半で戻り売り優勢の展開が続いている。中東とウクライナの地政学リスクで押し目買いを入れる動きもみられるが、需給緩和に対する警戒感が根強く、上値の重さが維持されている。「明確なトレンドを形成する動きはみられないが、地政学リスクを織り込んだ上昇局面では売り優勢の展開が繰り返されている。
国際エネルギー機関(IEA)は9月11日に発表した「Oil Market Report」において、2025年下期は平均で日量250万バレルのペースで世界の在庫積み増しが進むとの見通しを示している。これは4億5,000万バレルもの在庫積み増しが進むことを意味し、IEAは「untenable(持続可能性が乏しい)」動きとの評価を下している。
