… … …(記事全文2,958文字)<OPECプラスは新たな減産縮小プロセスに突入>
石油輸出国機構(OPEC)プラスの8ヶ国は9月7日の会合で、10月に日量13.7万バレルの生産調整を実施することを決定した。これは2023年4月3日に合意された日量165万バレルの自主減産について、解消に向けたプロセスを開始した可能性が高いことを意味する。
OPECプラスの減産体制は、3段階で構成されていた。1)全加盟国による日量200万バレルの協調減産(2022年10月5日に合意)、2)有志国による165万バレルの自主減産(23年4月3日に合意)、3)有志国による日量220万バレルの自主減産(23年11月30日に合意)となっている。複雑な構成のため「ミルフィーユ減産」と呼ばれることもあるが、9月には3)の日量220万バレルの自主減産が終了プロセスを終える予定になっている。残りの1)と2)の減産については2026年末までの終了が合意されているが、今回はその内の2)について10月から早くも終了プロセスに突入することになる。
