… … …(記事全文3,411文字)<金相場は過去最高値更新、金ETF市場に大量の資金流入>
COMEX金先物相場はレイバー・デーの連休明けの9月2日の取引で1オンス=3,600ドル台に乗せ、過去最高値を更新した。8月29日の取引で3,500ドル台に乗せたばかりだが、その翌営業日(9月2日)に早くも3,600ドル台に乗せている。4月から続くボックス相場を上抜けしたチャート環境の良さもあるが、同時に安全資産に対する投資ニーズが急激に高まっている影響が大きい。
象徴的なのは、金上場投資信託(ETF)の投資残高の急増だ。「SPDR GOLD SHARES」の投資残高は、8月22日の956.77トンから、9月2日には990.56トンまで、わずか6営業日で33.79トン急増した。1~8月までの8ヵ月累計が105.16トンだったことと比較すると、ここ数日の金ETF市場に対する投資資金流入の急変は際立っている。

