… … …(記事全文3,766文字)<2025年は金相場よりも銀とプラチナ相場が大きく値上がり>
2025年は貴金属相場全体が値位置を切り上げる展開になっている。昨年末と8月21日終値を比較すると、COMEX金先物相場は28.0%上昇となっている。一方、同じ期間にCOMEX銀先物相場は30.2%上昇、NYMEXパラジウム先物相場は49.2%上昇となっており、金相場と比較して銀相場およびプラチナ相場のパフォーマンスは相対的に良好な状態にある。
貴金属はいずれも安全資産として、経済環境などの不確実性に対する退避先として認識されている。一方、需要の大部分が安全資産である金と異なり、銀とプラチナは工業用途の需要が占める比率が高く、同じ貴金属でも銀とプラチナは、金とは異なる性質を有している。このため、一般的に経済活動が鈍化している局面にあって、銀とプラチナのパフォーマンスは悪化しやすくなる。実際に、今年4月に金・銀比価(GSR)が100倍を超える状態になったのは象徴的である。しかし、今年は世界経済の減速環境にありながら、上述のように金相場よりも銀とプラチナ相場のパフォーマンスが良好な状態になっている。

 
		 
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
        