… … …(記事全文3,091文字)<金市場の買い手は二種類、金価格を決めるのは?>
米金融大手ゴールドマン・サックスは、金価格変動の70%が、「確信的な買い手(conviction buyers)」による資金流入によって説明できるとした。その上で、金価格が年末までに1オンス=3,700ドル、2026年半ばまでに4,000ドルに上昇する予想の根拠として、こうした「確信的な買い手」である中央銀行や上場投資信託(ETF)からの資金流入の強さを指摘している。
一般的にコモディティ価格を決定するのは伝統的な需給動向になる。需要と供給とのバランス、その見通しによって、コモディティ価格は上下に変動することになる。一方、金に関しては消費ではなく蓄積されるため、所有権の移転状況によって決まるとしている。これを、「金価格の再設定(repriced)」と定義している。
