… … …(記事全文3,067文字)<プラチナの認証在庫とリースレートは高止まり>
NYMEXプラチナ先物相場は7月21日の1オンス=1,511.40ドルで上げ一服となった後に調整局面入りしたが、7月下旬から8月初めにかけては1,200ドル台後半で下げ渋り、1,300ドル台中盤まで切り返す展開になっている。改めて大きく買い進むような動きは鈍いものの、それでも従来の1,000ドル水準のレンジに回帰することはなく、高値水準を維持した状態と言えよう。
【NYMEXプラチナ先物相場(日足)】
8月7日にトランプ米政権の関税が発動したことで、南アフリカから米国向け関税は30%となった。しかし、重要鉱物資源については引き続き関税の対象外であり、南アフリカ産プラチナ供給環境に対する直接的な影響は限定される。こうした不透明感の解消もあってプラチナ相場の高騰は一服しているが、1,300ドル割れで早くも押し目買いが入ったことは、一定の評価が可能だろう。

