… … …(記事全文3,275文字)<米中関係は改善傾向にある>
OSE天然ゴムRSS先物相場は、約2ヵ月ぶりの高値を更新している。米中通商環境の悪化を背景に6月3日に今年最安値280.00円まで値下がりしていたが、その後は米中関係の改善が促された動きと連動して押し目買い優勢の展開になり、足元では5月下旬に抵抗を受けた330円水準での攻防になっている。
【OSE天然ゴムRSS先物相場(日足)】
米中両国は、6月にロンドンで通商協議を行い、5月の協議で合意した内容を実行に移すための枠組みで合意した。この5月の「合意」とは、米国が145%から30%、中国が125%から10%まで、それぞれ関税を115%引き下げるものである。その後は90日の協議期間(8月12日まで)を設定していたが、中国がレアアースの輸出規制を強化する一方、米国が人工知能(AI)向け先端半導体供給を規制するなど、両国の間では改めて緊張感が高まりつつあった。