… … …(記事全文3,048文字)<豊作見通しは確定、USDAはトレンドイールドを支持>
シカゴ穀物相場の低迷が続いている。CBOTトウモロコシ先物相場は1Bu=400セント、大豆先物相場は1,000セントの節目水準まで下落している。米穀倉地帯の生産ステージは受粉期の中盤に差し掛かりつつあるが、今季は目立った天候障害が発生せず、豊作期待が維持されているためだ。
シンボリックだったのが7月11日に公表された米農務省(USDA)需給報告だ。7月はイールド見通しに修正が行われやすい月だが、今季はトウモロコシと大豆ともに前月から修正がなく、トレンドイールドを維持できるとの見通しが示された。トウモロコシが181.0Bu/エーカー(前年度は179.3Bu)、大豆は52.5Bu(同50.7Bu)となっている。まだ収穫期まで時間があるが、受粉期突入の段階でイールドの大幅下方修正が見送られた以上、今後下方修正があるとしても不作化する可能性は極めて低い状況になっている。