… … …(記事全文3,722文字)<トウモロコシ相場は高止まりしやすい>
CBOTトウモロコシ先物相場は、1Bu=450セント水準での保ち合いを経て、490セント水準まで切り返している。米中間では関税の応酬が続いており、米国の対中関税145%に対して、中国の対米関税は125%に達しており、少なくとも中国向け米国産穀物輸出には壊滅的な被害が生じることが確実視される。ただし、中国以外の主要国については、相互関税の一部が90日間停止されたことで、本格的な貿易紛争入りのリスクは軽減されている。
米国産トウモロコシ輸出は、2024年のデータだとメキシコ、日本、コロンビア、韓国、カナダ、EU、台湾、中国の順番であり、中国向けシェアは全体の2~3%程度に留まっている。もともと、トウモロコシは総需要に占める輸出シェアが低いこともあり、通商リスクへの警戒感が後退していることが、トウモロコシ相場の値上がりに直結している模様だ。
【CBOTトウモロコシ先物相場(日足)】