… … …(記事全文2,925文字)<4月前半の乱高下、その後の過去最高値更新を読み解く>
COMEX金先物相場は、4月11日の取引で改めて過去最高値を更新した。4月2日の1オンス=3,201.60ドルをピークに7日の2,970.40ドルまで急反落していたが、その後は一気に3,200ドル台に乗せている。
【COMEX金先物相場(日足)】
トランプ米大統領が4月2日に相互関税を発表すると、マーケット全体の関心は流動性の確保にシフトし、金市場もキャッシュ化のための持ち高調整が最優先された。ボラティリティ指数(VIX)は、相互関税発生前の段階で既に20ポイントを超えていたが、7日には60.13ポイントまで跳ね上がっている。これはマーケットの各所でポジションを維持するための証拠金引き上げ、さらには損失発生への対応が求められることになり、マーケット大規模なマージン・コール(追証拠金)への対応からファンダメンタルズに関係なく金市場も持高圧縮の対象にされた。
【ボラティリティ指数(日足)】