… … …(記事全文3,848文字)<3月も金ETF需要は堅調>
ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)によると、3月の金上場投資信託(ETF)残高は前月から91.95トン増加した。2月の100.04トンに続くハイペースの購入であり、1~3月期の累計だと226.50トンに達している。これが、トランプ米政権が始動した後の動きであるのは、偶然の一致ではないだろう。
地域別でみると、1~3月期は北米が133.82トン増、欧州が54.79トン増、アジアが34.28トン増、その他が3.61トン増となっている。米政策金利環境に大きな変化が見られない中で、北米(主に米国)の投資家がまとまった規模の購入を行っている。WGCは3月の北米需要について、1)3,000ドルを超えた強気モメンタム、2)金利がレンジ内の上昇に留まった、3)ドルが昨年11月の水準から下落した、4)貿易と戦争に対する懸念の4点を掲げているが、やはり著しい変化があったのは通商環境になろう。