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小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~

小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)

小菅努

金価格が急騰している本当の理由、通商リスクは枝葉の議論に過ぎない

<予想よりも強い金ETF投資需要>

COMEX金先物相場は、中心限月の6月限で1オンス=3,100ドル台に乗せた。4月限も高値は3,087.40ドルに達している。3,000ドル台に乗せた後も目立った調整圧力はみられず、改めて過去最高値を更新している。直接的には、トランプ米政権の通商政策が注目を集めている。4月2日には多くの国を対象とした相互関税の発動が予定されているが、それに加えて、自動車の輸入にも25%の関税が課せられることになり、4月3日に発効する。しかも、トランプ大統領は半導体、医薬品、木材など他のセクター別関税にも意欲を示しており、世界経済にどのような影響が生じるのか、先読みが難しい状況が続いている。トランプ大統領が最終的にどのような関税体系を描いているのかも依然として見えてこないだけに、先行き不透明感が安全資産である金に対する投資需要を高めている。


一般的にこのレベルの価格高騰になると、アジア宝飾品市場に大きなダメージが生じ、短期投機筋の買い一服と同時に大規模な調整局面に突入する傾向にある。実際に、金価格の高騰、さらに短期間に価格が急変していることが嫌気され、インドや中国の宝飾品市場は大きなダメージを受けている。しかし、足元では金上場投資信託(ETF)市場でまとまった規模の投資需要が発生しており、価格高騰でも需給緩和圧力の発生は見送られている。

【COMEX金先物相場(日足)】

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