… … …(記事全文3,116文字)<ゴム需給よりも市場センチメントが重視される>
OSE天然ゴム先物相場は3月11日の1㎏=325.30円で下げ一服となったが、その後も350円水準で上値を抑えられる展開が続いている。トランプ米政権の通商政策を警戒して390円台から急落した後、安値修正の動きも見られたが、改めて上昇トレンドを形成するだけのエネルギーは欠いている。
本来であれば、この時期は減産期のピークであり、期近限月主導の値上がりが支持される。これから4月に向けて年間で最も供給量が抑制される時期であり、供給サイドからの需給引き締め圧力が強まりやすいためだ。また、ここ数週間はタイなどで春嵐が報告されており、農産物生産活動全体にネガティブな影響が報告されている。しかし、今年は供給リスクよりも需要リスクに対する関心が高く、株式や他素材市況と同様にゴム相場も不安定な値動きを迫られている。
【OSE天然ゴムRSS先物相場(日足)】