… … …(記事全文3,320文字)<金市場での過熱感は急速に薄れている>
COMEX金先物相場は2月24日の2,974.00ドルで上げ一服となった後、調整売りで28日の2,844.10ドルまで急反落していたが、足元では2,900ドル台前半までコアレンジを切り上げている。1~2月の急伸地合を受けて過熱感から調整圧力も目立つが、その調整売りを押し目買いが吸収しており、価格と時間の双方で大規模な値崩れは回避されつつある。
【COMEX金先物相場(日足)】
COMEX金先物市場の大口投機筋のネットポジションは、2月4日に30万2,508枚の買い越しになっていたが、直近の3月4日は24万3,261枚の買い越しになっている。4週連続で買いポジションの整理が進んだことで、ネットロング(買い越し枚数)は昨年11月19日以来の低水準になっており、大規模な値崩れなくして過熱感解消を進めることに成功したことが窺える。目先は調整売りを消化しつつ、改めてファンドの買いを誘うことができるかが焦点になる。