… … …(記事全文3,200文字)<通商リスクの需要不安は拡大中>
NYMEX原油先物相場は年初来安値更新が続いている。1バレル=70ドルの節目を完全に下抜きつつあり、3月3日安値は67.89ドルに達している。昨年10~12月期は67ドル前後の価格水準で下げ渋る展開になったが、改めて同水準で下げ止まるのか、一段安でコアレンジを切り下げるのかが打診される局面になる。
通商リスクが投資家マインドの悪化を促していることで、需要サイドの要因だと値下がりリスクが高い状態が続くことになる。トランプ米政権は3月4日に、カナダとメキシコに対して25%の関税を発動し、中国に対しても2月に発動した10%にさらに10%を上乗せする関税が発動されている。これによって、米国がこれら3ヵ国から輸入するモノの価格は上昇し、貿易障壁として機能することになる。
【NYMEX原油先物相場(日足)】