… … …(記事全文3,508文字)<2025年アウトルック・フォーラムのポイント>
米農務省(USDA)は2月27~28日にアウトルック・フォーラム(展望会議)を開催したが、2025/26年度は大豆からトウモロコシに対して大規模な作付けシフトが発生するとの見通しを示した。前年比でみると、小麦が90万エーカー増の4,700万エーカー、トウモロコシが340万エーカー増の9,400万エーカー、大豆が310万エーカー減の8,400万エーカーとなっている。3穀物合計だと130万エーカー増の2億2,500万エーカーになる。
トウモロコシと大豆は概ね隔年で面積増と面積減を繰り返しているが、2024年はトウモロコシよりも大豆生産を優先したため、足元ではトウモロコシの需給の引き締まりが促される一方、大豆の需給は相対的に安定している。しかし、その結果としてトウモロコシと大豆の価格バランスはトウモロコシの作付け採算向上に直結したことで、25年は昨年とは逆に大豆よりもトウモロコシ生産が優先されることになる。トウモロコシと大豆の新穀比価は、2013年以来の低水準と報告されている。