… … …(記事全文3,207文字)<WTI原油は70ドル割れ、通商リスクの織り込み加速へ>
NYMEX原油先物相場は1バレル=70ドルの節目を完全に割り込んだ。終値での70ドル割れは昨年12月23日以来、約2ヵ月ぶりのことになる。季節的には冬季の需給混乱も警戒され、天然ガス相場は高値圏での推移が続いている。しかし、原油相場に関しては需給緩和見通しの織り込みが優勢であり、ダウントレンドが維持されている。
トランプ米政権の通商政策は、原油市場に対しても大きな不確実性をもたらしている。3月4日にはカナダとメキシコに対する25%の関税が予定されている。カナダ産原油に対する税率は10%に抑制されるとは言え、70ドルの原油価格に対して7ドルの関税を求められれば、誰かがその負担を行う必要がある。
【NYMEX原油先物相場(日足)】