… … …(記事全文3,507文字)<リスクオフ+米金利上昇・ドル高はみられず>
トランプ米政権が発足してから、2月20日で1ヵ月を迎えた。当初は静かなスタートを切ったとの評価が優勢だったが、その後にトランプ大統領が打ち出した通商政策、ウクライナ停戦交渉などは、世界に大きな動揺をもたらしている。
一方で、米国株は特に目立った反応を見せなかった。ダウ平均が0.3%高、S&P500が1.1%高、NASDAQ指数が1.0%高であり、大きくリスクオンにもリスクオフにも傾くことはなかった。トランプ政権がマーケット全体に緊張感をもたらしていることは確かだが、あまりに大きな不確実性から身動きが取れなかったことが窺える。ボラティリティ指数は15.81ポイントから15.66ポイントまで小幅低下したが、適度の緊張状態を維持した状態での様子見というのが、過去1ヵ月のリスク投資の基調判断になろう。
【ダウ工業平均株価(日足)】