□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2022年8月3日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 利上げの消化一巡を打診する金相場、米当局者は厳しいインフレ評価でけん制 =================================== <利上げサイクルを織り込み済と言える状況を目指す> 米金融政策は依然として大きな不確実性を抱えている。約40年ぶりの高インフレ環境を鎮静化出来るか否かの一点に米連邦準備制度理事会(FRB)の関心が集中しているが、そのインフレ動向の予測が極めて難しい環境にあるためだ。 短期インフレ動向に対する影響力が大きいエネルギー価格の低下をみれば、インフレ圧力の鎮静化をメインシナリオにすることは可能である。一方で、足元のインフレは経済全体にわたる需要と供給のバランスの乱れという構造要因の影響も多いことを考慮すれば、実際にインフレ圧力が早期に鎮静化に向かうのは難しいとの見方も十分に成立し得る。… … …(記事全文3,488文字)
