□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2022年8月2日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== パラジウムが3か月ぶりの高値更新、ロシアの僅かな動きにも恐怖心 =================================== <ロシア産の供給不安で3か月ぶり高値更新> パラジウム相場が堅調だ。NYMEXパラジウム先物相場は8月1日の取引で1オンス=2,226.00ドルまで値上がりし、5月5日以来となる約3か月ぶりの高値を更新している。需要不安の後退と根強い供給不安、そしてドル安圧力が、パラジウム相場を押し上げている。 6月下旬から7月上旬にかけて、コモディティ市場は全面安の展開になっていた。世界経済の減速による需要不安を織り込む動きが優勢になったためだ。当然にこうしたマクロ経済環境はパラジウム需給にとっても無縁の動きではないが、大きなダメージは確認できなかった。パラジウム市場においては、需要不安を打ち消すに足る供給不安が存在していることが窺え、実際に需要不安の消化が一巡すると供給不安を背景に改めて値上がりを打診しているのが現状だろう。… … …(記事全文2,978文字)
