□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2022年7月29日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== FOMC後の金投資環境、インフレ指標次第ながらも慎重に売り材料出尽くしを打診 =================================== <金融政策からの逆風は「織り込み済」か?> 7月26~27日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を挟んで、金相場の地合が改善している。COMEX金先物相場は7月21日の1オンス=1,678.40ドルで下げ一服となった後も1,700ドル台前半で動意を欠いていたが、FOMC後は急伸地合に転じており、直近高値は1,780.20ドルに達している。これは7月5日以来の高値更新であり、直近安値からの上昇幅は100ドルを超えている。 FOMCではフェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標が0.75%引き上げられ、2.25~2.50%とされた。6月消費者物価指数が前年同月比9.1%上昇と約40年ぶりの高い伸び率を記録していたことで、マーケットの一部では1.00%の大幅利上げを予想する向きもあったが、従来から提示されていたガイダンス(=0.50%か0.75%の利上げ)に沿う形での無難な結果に終わった。2会合連続で0.75%の大幅利上げ、3月以降の4会合、5か月で合計2.25%のハイペースの利上げになるが、サプライズ感はなかった。… … …(記事全文3,354文字)
