□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2022年7月27日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 40年ぶりの高インフレ環境で低迷する金相場、反発への道筋を考える =================================== COMEX金先物相場は6月に1オンス=1,800ドル台中盤をコアに揉み合う展開になった後、7月21日には1,678.40ドルまで下値を切り下げ、昨年8月以来の安値を更新した。今年3月には一時2,078.80ドルまで値上がりして過去最高値更新を窺う展開になっていたが、それが一転してパンデミック後の最安値圏を打診する展開になっている。チャート上では、1,670~1,680ドル水準でダブルボトムを形成しているため、同水準を割り込むと投げ売りが膨らむリスクが警戒される環境になっている。 引き続き短期テーマは米金融政策環境になっている。米連邦準備制度理事会(FRB)が突然にインフレ対応に本腰を入れる姿勢を示したことで、政策金利軌道の急変が金相場に対して改めて調整売りを誘っているのが現状である。一般的に金相場は、利上げサイクル入りした後は強めのパフォーマンスが想定され易い。ネガティブ材料出尽くし後の安値修正が促され易いためだ。… … …(記事全文2,702文字)
