□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2022年7月25日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== ウクライナとロシアが穀物輸出再開で合意、波乱の展開も大量輸出が行われる可能性 =================================== <ウクライナとロシア産穀物の輸出再開へ> ウクライナのクブラコフ・インフラ相とロシアのショイグ国防相は7月22日、穀物輸送に関する協定文書の署名式に臨み、ウクライナからの輸出再開・促進に向けた合意が成立した。仲介役のトルコのエルドアン大統領、国連のグテレス事務総長も出席し、合意を歓迎している。 2月下旬にロシアがウクライナに侵攻して以降、ウクライナ産穀物を黒海経由で輸出するルートは大きな制約を受けており、世界的な食糧危機を引き起こしている主因と言われている。このため、ウクライナにおける軍事行動とは別に、食料輸出環境だけでも正常化させるための協議が続けられていたが、約5か月をかけて漸く合意に到達した格好になる。ウクライナとロシアがこうした主要合意に至るのは今回が初めてであり、その意味でも対話が一歩前進したという意味では注目度が高い動きになる。… … …(記事全文3,766文字)
