□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2022年7月15日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 景気が悪くなると穀物相場にも影響はあるのか? 受粉期の天候相場が進展中 =================================== <高値から急落後、下値を固める不安定な地合> CBOTトウモロコシ先物相場12月限は、6月17日の1Bu=749.25セントをピークに、7月上旬は580~660セント水準で比較的大きめの取引レンジを形成している。6月上旬の段階では、原油など資源価格が総じて強含んでいたことに加えて、米穀倉地帯で乾燥懸念が強くなっていたこともあり、トウモロコシ相場も底固さを見せていた。しかし、6月下旬は世界経済の減速懸念からコモディティ市場全体が急落し、しかも穀倉地帯で潤沢な降雨が観測されたことが、トウモロコシ相場の急落地合を促していた。その後も原油相場は値下がり傾向が続いているが、7月入り後は穀倉地帯でホット・アンド・ドライ(高温乾燥)傾向が報告されていることもあり、トウモロコシ相場は若干強含むものの上値を攻め切れない中途半端な値動きを見せている。 <穀物相場と景気動向の関係性は?>… … …(記事全文3,351文字)