□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2022年6月28日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== G7の一部がロシア産金の禁輸を決定、金市場への影響は? =================================== <取引所レベルの規制が国レベルの規制に発展> 主要7か国(G7)首脳会議が6月26日、ドイツ南部のシュロスエルマウで開幕した。主要議題はウクライナにおける戦争、そしてそれに起因した食料・エネルギー供給、世界経済への影響になっている。27日の協議後には、首脳声明が発表されているが、「財政、人道、軍事、外交的な支援を引き続き提供し、必要な限りウクライナと共にある」とした上で、「ウクライナの緊急の要求を満たすための取り組みを調整する」と記した。すなわち、「脱ロシア」を金市場においても推進していく方針が確認されている。 米地質研究所(USGS)のデータによると、2021年のロシア産金量は300トンであり、世界全体の3,000トンのちょうど1割を占めている。このため、ロシア産の金を排除する動きは原油や天然ガス程ではないが、国際金市場の供給フローに大きな影響を与えかねない動きとして注意が求められる。… … …(記事全文3,825文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)