□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2022年6月23日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== パウエル証言を受けての金相場、金融政策の手詰まり感は更に強まる =================================== パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は6月22日、上院銀行委員会の公聴会に出席した。14~15日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を終えた直後とあってサプライズ感のある発言内容は見られなかったが、幾つか注目すべきポイントがあった。 金融政策スタンスは当然に引き締め的であり、40年ぶりの高水準で推移するインフレ率を引き下げることに強くコミットしており、そのために迅速に行動していると、現在のハイペースの利上げを説明している。議員からは一度に1.00%の利上げを行う可能性について質問されているが、インフレ抑制に取り組む上で正当化されれば、いかなる選択肢も排除することはないと回答している。FOMCでは7月に0.50%もしくは0.75%の追加利上げを行うことを予告しているが、今後の利上げペースに関してはデータと経済見通しに左右されるとして、フリーハンドを確保した状態にある。… … …(記事全文2,347文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)