□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2022年6月22日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== シカゴ穀物相場は天候相場型の値動きに、先行きは厳しいが天気予報に一喜一憂 =================================== <天候相場はまだ続く、ラニーニャ現象は続いている> CBOTトウモロコシ先物相場は、6月1日の1Bu=720.50セントをボトムに17日には800.00セントの節目ちょうどまで急伸する展開になっていたが、21日安値は752.25セントに達する急落地合になった。6月18~20日は週末と新しく制定された連邦祝日Juneteenth National Independence Day(奴隷解放日)による3連休だったが、この3日を挟んでトウモロコシ相場の地合は一変した。連休を挟んで50セント幅の急落地合が形成された理由は、米穀倉地帯の気象予報の変化のみだ。 米気象庁(NWS)の17日時点の6~10日予報では、月末にかけて米穀倉地帯では平年を上回る高温が予想されていた。降水量も平年並みかそれを下回る水準が予想されており、不作リスクを高める「ホット・アンド・ドライ(高温乾燥)」傾向が強まると予想されていた。米穀倉地帯では作付けから発芽を終えて、生育ステージに突入しているが、6月下旬の段階でホット・アンド・ドライの脅威に向き合う必要性が浮上したことが、投機筋の物色意欲を高めていた。… … …(記事全文2,791文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)