□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2022年5月24日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 作付け進捗率向上でも崩れないコーン相場の論理、手遅れのリスクを警戒 =================================== CBOTトウモロコシ先物相場は4月29日の1Bu=824.50セントをピークに上値を圧迫されているが、それでも770~810セント水準で下げ止まる展開になっている。マーケットがトウモロコシ需給のひっ迫化に対して高いレベルの警戒感を抱いていることが窺える状況にある。 米穀倉地帯では4月から作付け作業が始まったが、今季は例年と比較して作付け進捗率の伸び悩みが顕著だったことが、トウモロコシ相場の急伸を促していた。しかし、5月入りしてからは作付け環境の改善と歩調を合わせて調整売りが膨らみ、徐々に800セント割れの時間帯が増えている。一方で、そこから更に本格的な値崩れを起こすには至らず、作付けリスクの織り込みが必要となくなった後も、高値水準を維持している。… … …(記事全文2,747文字)