□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2022年5月23日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 中国ゴム需要に壊滅的被害も最悪期を脱したか、タイでは洪水報告が増える =================================== <天然ゴムは急落地合が一服> JPX天然ゴム先物相場は、4月4日の1㎏=275.10円をピークに5月13日の240.40円まで最大で34.70円(12.6%)の急落地合を形成していたが、足元では240円台で下げ一服となっている。4月下旬から5月上旬にかけては、産地で減産期から生産期への移行が進む兆候が観測される一方、最大消費国である中国で新型コロナウイルスの感染被害が拡大したことで、供給と需要の双方の要因から値下がり対応を迫られた。産地相場と上海ゴム相場が同時に下落したことで、JPXゴム相場も昨年3月以来の高値水準から大きく値下がりしていた。しかし、産地相場が減産期明けの持高調整を一服させるタイミングで、中国では新型コロナウイルスの感染被害が終息に向かう兆候がみられ、徐々にではあるが価格が落ち着きを取り戻しつつある。 <「ゼロ・コロナ政策」はゴム需要に壊滅的被害をもたらす>… … …(記事全文3,670文字)