□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2022年5月17日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== WPICのプラチナ四半期報告を読み解く、不確実性が高まる最新の需給見通しは? =================================== <プラチナ需給は4四半期連続で供給過剰> ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(WPIC)が5月16日、「Platinum Quarterly」の1~3月期版を公表した。同報告によると、1~3月期の国際需給バランスは16.7万オンスの供給過剰であり、これで4四半期連続の供給過剰になる。一方で、昨年10~12月期の41.3万オンス、同7~9月期の61.6万オンスからは供給過剰幅が縮小している。2022年通期でみても62.7万オンスの供給過剰が予想されており、昨年の112.8万オンスからは供給過剰幅が縮小するも、2年連続の供給過剰が予想されている。需給緩和評価が維持されつつも、状況は改善しつつあるとの評価も可能であり、強弱評価が交錯し易い環境が続くことになる。 <1~3月期は生産が落ち込んだが、需要も落ち込んだ>… … …(記事全文3,357文字)