□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2022年5月13日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 金利上昇一服でも値下がり続く金相場の論理、ネガティブ材料の消化進める =================================== <金相場は200日移動平均線の長期トレンドに回帰> COMEX金先物相場は4月18日の1オンス=2,003.00ドルを直近高値に、足元では1,800ドル台前半まで値下がりし、2月7日以来の安値を更新している。100日移動平均線(1,883ドル)に続いて200日移動平均線(1,836ドル)も下抜いているが、下げ止まりを確認するには至っていない。 マーケット全体を見渡せば、4月下旬以降に改めて株安圧力が強くなっており、S&P500種は連日の年初来安値更新になっている。投資家のリスク選好性は大幅に後退しており、本来であれば金市場はリスク回避の受け皿として機能して然るべき状況とも言えるが、実際には株価と歩調を合わせるように値下がりしている。… … …(記事全文3,209文字)