□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2022年4月26日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== インドネシアがパーム油の禁輸を決定、植物油需給は更に混乱するのが確実 =================================== <インドネシアが植物油を禁輸> インドネシアのジョコ・ウィドド大統領は4月22日、28日付で食用油とその原料の輸出を禁止すると発表した。インドネシアが「豊富かつ手ごろな価格」で食用油の供給が可能な状態になるまで監視と政策評価を続けていくとして、期間を定めない禁輸措置が行われることになる。 「食用油」と言っても様々な原料の油が存在しており、様々な油脂植物を圧砕することで食用油を製造することが可能である。大豆、キャノーラ(菜種)、べに花、ゴマ、トウモロコシ、パーム、オリーブ、コメ、ヒマワリなどが比較的有名だが、その中でもパーム油は最大の食用油として世界各地で使用されている。液体にも個体にもなる利便性もあって、日本では主に家庭用ではなく食品加工産業用で使われることが多く、目に見えない形で様々な加工食品を通じて日本人も大量のパーム油を摂取している。… … …(記事全文3,482文字)