□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2022年4月22日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 肥料を巡る穀物生産のリスクを考える、天候にかかわらず不作リスクが高まる =================================== <ロシア産肥料へのアクセスが制限される> 農業生産には肥料が不可欠である。耕作可能な土地の開発が進み、耕地面積を更に大きく増やすことが難しい状況になる中、世界の食料需要をカバーするための増産には、肥料が大きな役割を果たしている。同じ耕作面積でより多くの食料生産を行うためには、種子の品種改良、農業技術の向上などと並んで、肥料投資の重要性は高まる一方の状況にあるためだ。 耕作面積が増えない一方で、世界の人口は依然として伸び続けている。国連の推計だと、世界の人口は2019年の77億人から30年には85億人、50年には97億人まで増加する見通しになっている。約30年で26%の増加であり、これだけの人口増を食べさせていくだけの食料増産が求められる。… … …(記事全文3,794文字)