□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2022年4月19日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== リビアの産油トラブルは一時的か、ウクライナの戦闘激化の方が深刻な問題 =================================== <リビアの生産停止は一時的の可能性が高い> ウクライナ情勢の緊迫化で改めてロシア産原油供給不安が強くなっているが、このタイミングで北アフリカのリビアで原油供給障害が発生していることが、原油相場の高騰を促している。4月17日にリビア国営石油会社(NOC)は、同国西部メリタからの原油輸出に関して不可抗力条項を発動すると発表した。 NOCの発表によると、メリタに向けて原油供給を行うEl Feel油田の操業が停止し、日量6万5,000バレルの供給に影響が生じたためだ。18日には更にSharara油田でも同様の動きが報告されており、NOCは日量50万バレル以上の供給減が発生していると報告している。NOCは油田に侵入している集団を特定できていないとしているが、暫定政権のド米バ首相の退陣を求めているため、政治的な対立が影響している模様だ。… … …(記事全文3,550文字)