□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2022年4月18日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== ロシア産のグッド・デリバリー排除でプラチナ相場は下げ一服 =================================== <世界の市場がロシア産の排除に動く> NYMEXプラチナ先物相場は、3月1日の1オンス=1,197.00ドルをピークに4月7日の941.40ドルまで急反落していたが、18日の取引では1,000ドルの節目を回復する展開になっている。ウクライナ情勢に起因した各種投資リスクが金相場を強力にサポートし、銅などの非鉄金属相場も中国における新型コロナウイルスの感染拡大を消化して底固く推移する中でもプラチナとパラジウム相場は軟調地合が続いていたが、漸く安値修正の動きが活発化し始めた。 直接的なきっかけとしては、やはり4月8日にロンドン白金・パラジウム市場(LPPM)がロシアの「Krastsvetmet」と「PZCM」の二つのブランドをグッド・デリバリーのリストから外した影響が大きいだろう。これによって同日以降はLPPMにおいてロシア精錬所で製造されたプラチナとパラジウムの地金は排除されることになる。… … …(記事全文3,702文字)