□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2022年4月11日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 3月食料価格指数は過去最高、ウクライナ危機は過去最大のショックだったことを確認 =================================== <世界食料価格指数は過去最高値を更新> 国連食料農業機関(FAO)発表の3月食料価格指数は、前月の141.4から159.3まで急伸し、2カ月連続で過去最高値を更新した。ウクライナ危機発生の影響を本格的に織り込んだ結果だが、前月比で12.7%高、前年同月比で33.6%高となっている。1か月での12.7%高は、統計のある1990年1月以降で過去最高であり、食料価格環境に対して3月は過去最高レベルのショックが発生したことが再確認できる状況にある。 品目別でみると、前月比で肉が4.9%高(前年同月比で19.0%高)、乳製品が2.6%高(同23.6%高)、穀物が17.1%高(同37.3%高)、植物油が23.2%高(同56.1%高)、砂糖が6.7%高(同22.6%高)となっている。植物油と穀物の上昇率が極めて大きく、ウクライナやロシア産の国際シェアが高い品目が高騰しているのは当然だが、それに限らずあらゆる項目の食料価格が大きく上昇している。… … …(記事全文4,619文字)