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小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~

小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)

小菅努

米金利上昇に反応しないドル建て金相場、反応する円相場の違いがもたらすもの

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□            小菅努のコモディティ分析        ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2022年4月8日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ===================================  米金利上昇に反応しないドル建て金相場、反応する円相場の違いがもたらすもの =================================== <米金利上昇でも崩れない金相場> COMEX金先物相場は、1オンス=1.,890~1,960ドルをコアとしたボックス相場を半月以上にわたって継続している。3月8日に2,078.80ドルまで急伸した後の持高調整が上値を圧迫しているが、1,900ドル近辺では値ごろ買いが下値をさせる傾向が強く、明確な方向性を打ち出せていない。3月29日の1,888.30ドルを最後に下値切り下げには終止符が打たれるが、改めて買い進むことは見送られており、強弱評価が割れている。 4月に入ってからは、米長期金利が急伸していることは金相場に対してネガティブである。5月3~4日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けて、債券市場では急速かつ強力な金融引き締めサイクル入りの織り込みを迫られており、3月中旬に2.0%の節目を完全に上抜いたばかりだが、足元では2.6%台中盤まで金利上昇が進んでいる。原油高の一服かもあってインフレ期待である10年債のブレイク・イーブン・インフレ率(BEI)は3月下旬の3.0%水準から2.8%台まで低下しており、実質金利も名目金利と歩調を合わせる形で急伸している。実質ベースだと、依然としてマイナス0.2%台とマイナス金利状態は保たれているが、年初の段階ではマイナス1.0%近傍だったことを考慮すれば、金利環境は激変しているとの評価が求められよう。
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