□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2022年3月28日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 干ばつ予報で綿花が2011年6月以来の高値更新、警戒される穀物生産リスク =================================== <綿花相場が急騰中> ICE綿花相場が急騰している。ウクライナ情勢が緊迫化する中でも1ポンド=120セント水準で方向性を欠く展開が続いていたが、週明け3月28日の取引では140セント台に乗せる展開になっている。元々、パンデミック後の良好な需要環境に供給対応が間に合わずに値上がりしていた相場だが、3月下旬に入ってからは3月18日、25日と二度にわたってストップ高を付けており、上昇ペースが明らかに加速している。 背景にあるのは、2022/23年度の米国産の生産環境に対して懸念の声が強くなっていることだ。すなわち、干ばつのリスクを織り込む動きが活発化しており、天候相場型の急騰地合が形成されているのだ。… … …(記事全文3,632文字)