□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2022年3月25日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 一次産品高+円安の恐怖を反映する円建て金相場、米利上げ局面でも過去最高値更新 =================================== <米金利急伸でも金相場が堅調な意味> COMEX金先物相場は、ウクライナ情勢の緊迫化を背景に3月8日の1オンス=2,078.80ドルまで急伸したものの、その後は短期的な過熱感から利食い売りが膨らみ、16日には1,895.20ドルまで急落していた。しかし、3月下旬は1,900ドル台前半での値固めを経て、改めて1,950ドルの節目突破から足元では1,960ドル台まで値上がりしている。 引き続き中心テーマはウクライナ情勢だ。2月24日にロシア軍がウクライナに侵攻してから1か月が経過したが、未だに激しい戦闘が続いており、先行き不透明感は強い。いつ戦闘状態が終わるのか、戦闘状態が終わった後の国際秩序がどのように再構築されるのか、状況は流動的な状態にある。24日には国連総会でウクライナの人道危機について「ロシアの敵対行為の結果」と明記した決議案を採択し、改めてロシア軍の即時、完全、無条件の撤退を求めている。… … …(記事全文4,154文字)