□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2022年3月16日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== サウジが人民元建て原油取引を検討? ペトロダラーの危機は金に追い風 =================================== <停戦合意で安全資産のニーズが失われる訳ではない> COMEX金先物相場はウクライナ危機を背景に急伸地合を形成し、3月8日には1オンス=2,078.80ドルまで値上がりした。これは2020年8月に付けた過去最高値2,089.20ドルまで残り10.40ドルに迫る展開になっていた。しかし、その後は急反落に転じており、3月15日安値は1,908.10ドルに達している。3月1日の価格水準に回帰している。 理由としては、1)過熱感の強まり、2)ウクライナで停戦合意の可能性が浮上していること、3)15~16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に米金利上昇圧力が強くなった影響などを指摘可能だろう。ただ、ここ最近の値動きは貴金属、金属、原油、更には穀物相場までほぼ同様の展開になっており、ロシアのウクライナ侵攻を受けてコモディティ相場が全面高の後の反動安を消化する局面になっている。… … …(記事全文4,033文字)